特集 薬剤性肺障害の手引き
VII.抗リウマチ薬による肺障害
纐纈力也
1
,
杉山温人
2
Rikiya Koketsu
1
,
Haruhito Sugiyama
2
1国立国際医療研究センター病院呼吸器内科
2国立国際医療研究センター病院呼吸器内科科長
pp.396-402
発行日 2013年2月15日
Published Date 2013/2/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201303064
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関節リウマチは免疫系の異常であり,病気そのものが肺病変を引き起こす上に,治療に用いられる薬剤も当然のことながら免疫系に作用する薬剤であり,免疫抑制に伴う日和見感染,さらに薬剤性肺障害など呼吸器疾患を発症した時の鑑別が多岐にわたる。リウマチ治療の中心をなすメトトレキサートおよび,近年選択肢が大幅に増え使用も増していると考えられる生物学的製剤や,そのほか疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARDs)などを含めた関節リウマチ治療薬による肺障害について概説した。