特集 臓器別に斬る小児の感染症 最適な抗菌薬の選択と期間とは?
Ⅱ 各論
9 生殖器・性感染症
クラミジア・トラコマティス
平井 由児
1
1東京医科大学八王子医療センター感染症科
pp.185-190
発行日 2024年10月20日
Published Date 2024/10/20
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001302
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サマリー
1 感染臓器:
角結膜・上気道・尿道・生殖器・直腸~肛門・下気道(乳児)・腹膜
2 想定する微生物:
クラミジア・トラコマティス
3 提出すべき検査:
拡散増幅法(PCR,TMA,SDA,TRC法),結膜擦過物ギムザ染色(結膜炎),血清CT-IgM抗体(新生児肺炎)
4 経験的治療:
<45kgの乳幼児:エリスロマイシン
≧45kgかつ8歳未満の小児:アジスロマイシン
8歳以上の小児:アジスロマイシン,ドキシサイクリン
5 標的治療:
経験的治療に準ずる
6 治療効果判定:
慎重な経過観察,成人・妊婦は治療終了後の再検査
7 Oral switch:
原則的に内服薬による治療,結膜炎では点眼薬は無効1)-3)
8 治療期間:
新生児,<45kgの乳幼児:肺炎・結膜炎;14日間(エリスロマイシン)
9 参考となる成書やガイドライン:
文献1),2),3),4)
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