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特集 B型肝炎の現状とワクチン定期接種化の意義
4.B型肝炎の治療・最新の動向と今後の展望
Treatment of hepatitis B -Future prospects and the latest trends-
梅村武司
1
Umemura Takeji
1
1信州大学医学部内科学第二教室 准教授
キーワード:
HBV
,
ペグインターフェロン
,
核酸アナログ
Keyword:
HBV
,
ペグインターフェロン
,
核酸アナログ
pp.47-53
発行日 2017年10月25日
Published Date 2017/10/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201711047
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B型肝炎ウイルス(Hepatitis B virus:HBV)感染症はきわめて多彩な病態を示す。現在,B型慢性肝疾患に対する効果が認められている抗ウイルス療法はインターフェロンと核酸アナログ製剤である。いずれの治療もHBVを完全に排除することは困難であるため,ウイルス量を低下させることにより肝炎を鎮静化させることが目的である。その結果として肝発がんの抑制を目指す。インターフェロンと核酸アナログ両薬剤の特性,個々の症例の病態を総合的に判断し,治療薬を選択することが重要である。