Japanese
English
特集 肝癌治療の最前線
11.肝炎ウイルスコントロール時代の肝癌の治療方針
Treatment strategy for hepatocellular carcinoma combined with infection control of hepatitis virus
小林 省吾
1
,
野田 剛広
1
,
後藤 邦仁
1
,
松本 謙一
1
,
岩上 佳史
1
,
山田 大作
1
,
富丸 慶人
1
,
秋田 裕史
1
,
土岐 祐一郎
1
,
江口 英利
1
S. Kobayashi
1
,
T. Noda
1
,
K. Goto
1
,
K. Matsumoto
1
,
Y. Iwagami
1
,
D. Yamada
1
,
Y. Tomimaru
1
,
H. Akita
1
,
Y. Doki
1
,
H. Eguchi
1
1大阪大学外科
キーワード:
HBV
,
HCV
,
核酸アナログ
,
直接作用型抗ウイルス薬(DAA)
,
肝細胞癌
Keyword:
HBV
,
HCV
,
核酸アナログ
,
直接作用型抗ウイルス薬(DAA)
,
肝細胞癌
pp.1258-1263
発行日 2020年11月1日
Published Date 2020/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_1258
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B型肝炎ウイルス(HBV),C型肝炎ウイルス(HCV)ともに肝細胞癌のリスク因子であり,かつ肝炎・肝硬変のリスク因子でもある.特に肝硬変に進行すると,肝癌に対する治療選択肢も限られるため,その前にHBV,HCVのコントロールが必要である.近年,核酸アナログや直接作用型抗ウイルス薬(DAA)の開発がすすみ,HBV,HCVのコントロールが可能となってきた.HBV,HCVのウイルス治療は,それぞれの内容,実施のタイミングなどまったく異なるが,肝癌治療の前後に肝炎ウイルスの治療を行うことで,肝細胞癌の治療成績を向上できる可能性もでてきた.
© Nankodo Co., Ltd., 2020