特集2扉
カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)
pp.65-65
発行日 2016年10月25日
Published Date 2016/10/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201611065
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
化学療法の領域 2016年11月号(Vol.32 No.11) 特 集 2 カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE) カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)はβ‐ラクタム系薬の中でもっとも広域で,強い抗菌活性をもつカルバペネム系薬にも耐性を示す腸内細菌科のグラム陰性桿菌であり,敗血症などの感染症を発症した場合の死亡率が高いこと,CREのうちカルバペネマーゼ産生菌ではプラスミドにより耐性が伝達される場合が多いことなどから,感染対策上大きな問題となっている。また,複数の耐性機構が存在し,日常行われている薬剤感受性試験のみからでは正確に検出できない場合があることから,臨床検査の面でも複雑な問題を有している。 本特集では,日常診療を行っていく上で知っておくべきCREの知識について,専門家の先生方にわかりやすく解説していただいた。 序 -“One Health”で考える薬剤耐性菌対策- 1.カルバペネム耐性腸内細菌科細菌 2.カルバペネム耐性腸内細菌科細菌の疫学 3.カルバペネム耐性腸内細菌科細菌の検査法 4.カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症に対する 治療戦略 5.カルバペネム耐性腸内細菌科細菌に対する感染対策