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特集2 カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)
1.カルバペネム耐性腸内細菌科細菌
Carbapenem-resistant Enterobacteriaceae:CRE
石井良和
1
Ishii Yoshikazu
1
1東邦大学医学部微生物・感染症学講座 教授
キーワード:
Carbapenem-resistant
,
Enterobacteriaceae
,
Carbapenemase
,
CRE
,
CPE
Keyword:
Carbapenem-resistant
,
Enterobacteriaceae
,
Carbapenemase
,
CRE
,
CPE
pp.70-75
発行日 2016年10月25日
Published Date 2016/10/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201611070
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わが国におけるカルバペネム耐性腸内細菌科細菌(Carbapenem-resistant Enterobacteriaceae:CRE)は感染症の予防および感染症の患者に対する医療に関する法律(いわゆる感染症法)で定められている報告基準に合致する薬剤感受性の菌株を言う。わが国で分離されるCREの多くが非カルバペネマーゼ産生株であり,多くのカルバペネマーゼ産生腸内細菌科細菌(Carbapenemase-producing Enterobacteriaceae:CPE)がカルバペネム系薬に感性を示すという特徴を有している。CPEがカルバペネム系薬に耐性を示すためにはカルバペネム系薬の外膜透過孔が減少あるいは欠損することが必要である。また最近の研究から,CPEやCREの中には特定起源の菌株が多く存在することが明らかとなってきた。