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特集 国際的に脅威となる感染症
8.カルバペネム耐性腸内細菌科細菌
Carbapenem-resistant Enterobacteriaceae
明田幸宏
1
Akeda Yukihiro
1
1大阪大学医学部附属病院感染制御部 講師
キーワード:
カルバペネム耐性腸内細菌科細菌
,
カルバペネム系抗生物質
,
カルバペネマーゼ
,
薬剤耐性プラスミド
Keyword:
カルバペネム耐性腸内細菌科細菌
,
カルバペネム系抗生物質
,
カルバペネマーゼ
,
薬剤耐性プラスミド
pp.84-89
発行日 2017年1月25日
Published Date 2017/1/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201702084
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近年,世界的に薬剤耐性菌問題が取り沙汰され,さまざまな対策が講じられているが,特に対策が重要な薬剤耐性菌にカルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)がある。本菌は広域抗菌薬であるカルバペネム系抗生物質に対して耐性を示すことで,その感染症治療を難渋させる。また,カルバペネム耐性にかかわるカルバペネマーゼがプラスミド上にコードされていることから,腸内細菌科細菌間でのプラスミド伝達で感受性菌が容易にカルバペネム耐性化することが知られており,医療機関内におけるCREの拡散防止が重要となっている。