特集 ESBL産生菌の最前線 - 知っておきたい診断・治療のすべて
CRE(カルバペネム耐性腸内細菌科細菌) CREの検出 昨今の検出動向と検出のポイント
中村 竜也
1
1神戸大学医学部附属病院 検査部
キーワード:
Carbapenems
,
Enterobacteriaceae
,
微生物薬物感受性試験
,
Imipenem-Cefoxitin-Hydrolyzing Enzyme
,
カルバペネム耐性
,
最小発育阻止濃度
Keyword:
Enterobacteriaceae
,
Microbial Sensitivity Tests
,
Microbial Sensitivity Tests
,
Carbapenems
,
Carbapenemase
pp.140-147
発行日 2017年6月10日
Published Date 2017/6/10
DOI https://doi.org/10.34426/J03177.2017253132
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薬剤耐性(AMR)が世界的に問題となる中で、Carbapenem-Resistant Enterobacteriaceae(CRE)は特に注目されているAMRであり、ヒト、家畜、環境などすべてで検出の報告がされている。日本におけるCREの検出率は、諸外国と比較して低いと考えられているが、一方でステルス型と呼ばれるカルバペネム系薬に低いMICを示す株の拡散が問題となっている。それらは主に、カルバペネマーゼと呼ばれるカルバペネム系薬を分解するβ-lactamaseを産生する。また、CREの検出に関して、CLSIやEUCASTから様々な方法が提示されている。これらを組み合わせて使用することで、CREの効率的な検出が可能であると考えられる。
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