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特集2 カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)
5.カルバペネム耐性腸内細菌科細菌に対する感染対策
Infection control measures to prevent the spread of carbapenem-resistant Enterobacteriaceae
八木哲也
1
Yagi Tetsuya
1
1名古屋大学大学院医学系研究科臨床感染統御学 教授
キーワード:
カルバペネム耐性腸内細菌科細菌
,
早期検出
,
積極的保菌調査
,
接触感染対策
,
環境管理
Keyword:
カルバペネム耐性腸内細菌科細菌
,
早期検出
,
積極的保菌調査
,
接触感染対策
,
環境管理
pp.101-110
発行日 2016年10月25日
Published Date 2016/10/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201611101
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カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(Carbapenem-resistant Enterobacteriaceae:CRE)に対する感染対策では,CREとカルバペネマーゼ産生菌(Carbapenemase-producing Enterobacteriacaea:CPE)の考え方の整理,CREとCPEの区別を含めた早期検出のためのシステムの確立,CPEに対しては1例検出されたらアウトブレイク対応に準じた厳重な対策が必要と考えられる。欧米からの報告を参考にすると,CPEのアウトブレイク対策として,積極的な保菌調査による保菌者の漏れのない早期発見,手指衛生を含めた厳重な接触感染対策の遵守が重要である。検出例がまだ少ないうちに十分な対策を取ることによって社会全体へのCREの拡散を最小限に食い止めることが期待される。