Japanese
English
特集 消化管感染症の発症メカニズム
9.アメーバ赤痢
Amebiasis
渡辺恒二
1
,
濱野真二郎
2
Watanabe Koji
1
,
Hamano Shinjiro
2
1Division of Infectious Diseases and International Health, Department of Medicine, University of Virginia/国立国際医療研究センター・エイズ治療研究開発センター
2長崎大学熱帯医学研究所寄生虫学分野 教授
キーワード:
感染経路
,
無症候性持続感染
,
侵襲性アメーバ赤痢
,
実験モデル
,
培養
Keyword:
感染経路
,
無症候性持続感染
,
侵襲性アメーバ赤痢
,
実験モデル
,
培養
pp.98-107
発行日 2016年8月25日
Published Date 2016/8/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201609098
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アメーバ赤痢は腸管寄生性原虫である赤痢アメーバEntamoeba histolyticaによる感染症である。コホート研究や動物実験モデルの開発により病態の理解は着実に進んでいるが,臨床検体からのE. histolyticaの無菌培養化や試験管内での安定的なシストの誘導に困難があるなど研究推進に向けた課題も多く残されている。本稿では,アメーバ赤痢の発症メカニズムとともに現在の問題点を解説し,将来に向けての展望を示したい。