今月の主題 腸疾患診療のノウハウ
鑑別すべき重要な疾患
アメーバ赤痢
向林 知津
1
,
有井 研司
1
,
一瀬 雅夫
1
1和歌山県立医科大学第2内科
pp.851-852
発行日 2002年5月10日
Published Date 2002/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908710
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ポイント
アメーバ赤痢は近年増加傾向を認め,性行為感染が主な要因の一つとされている.
慢性型では粘血便,下痢,腹痛,発熱などの症状を呈し,炎症性腸疾患(特に潰瘍性大腸炎),過敏性腸症候群などとの鑑別が重要である.
診断にあたっては,病変の分布および典型的な内視鏡像をよく理解し,その所見より本症を疑うことが大切であり,確定診断にはアメーバを標的とした検査,特に内視鏡下生検組織の病理学的検査と免疫学的血清反応が有効である.
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