Japanese
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特集 周術期感染症の制御と治療戦略
10.わが国のSSIサーベイランス
SSI surveillance in Japan
針原康
1
Harihara Yasushi
1
1NTT東日本関東病院 副院長・外科部長・手術部長(日本環境感染学会JHAIS委員会委員長/JANIS運営委員)
キーワード:
JHAIS
,
JANIS
,
SSIサーベイランス
,
リスクインデックス
Keyword:
JHAIS
,
JANIS
,
SSIサーベイランス
,
リスクインデックス
pp.99-108
発行日 2015年1月25日
Published Date 2015/1/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201502099
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SSI(surgical site infection:手術部位感染)サーベイランスとは,SSIの発生を常時監視してSSIの発生率とその原因を把握し,その情報をスタッフ間で共有してSSIを減少させることを目指す積極的な感染対策の活動である。SSIサーベイランスを行うことによって,はじめてSSI発生率が把握される。また,検討の上で立案され導入された対策は,SSIサーベイランスによってのみ,その効果が評価される。このように,SSIサーベイランスを重要な手段として,いわゆるPDCA(Plan-Do-Check-Act)サイクルよる質改善の努力を行うことがSSI減少のために必要である。手術に関与するスタッフは見逃しのない精度の高い厳密なSSIサーベイランスを行い,実際のSSI発生率を正しく把握した上で,SSIを減少させる努力を続けることが重要である。