Japanese
English
特集 地球規模で広がる耐性菌 -抗菌薬の多角的使用とその功罪-
3.医療機関における耐性菌のサーベイランス(JANIS)
Surveillance of antibiotic resistant bacteria in clinical settings in Japan(Japan Nosocomial Infections Surveillance)
柴山恵吾
1
Shibayama Keigo
1
1国立感染症研究所細菌第二部 部長
キーワード:
薬剤耐性
,
サーベイランス
,
院内感染
,
JANIS
Keyword:
薬剤耐性
,
サーベイランス
,
院内感染
,
JANIS
pp.43-47
発行日 2013年5月25日
Published Date 2013/5/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201306043
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
厚生労働省院内感染対策サーベイランス(Japan Nosocomial Infections Surveillance:JANIS)事業はわが国の200床以上の医療機関約1,000機関に協力いただき,院内感染の発生状況や薬剤耐性菌の分離状況,および薬剤耐性菌による感染症の発生状況を調査して結果を公開している。薬剤耐性に関してはJANIS検査部門において,おもな菌種について耐性菌の割合などを集計してホームページで公開している。菌種や薬剤によって耐性菌の割合が数年で大きく増加したり,外国と状況が大きく異なるものがわかるなど,JANISの公開情報はわが国の重要なNational dataとなっている。検査部門のデータベースには医療機関での分離菌に関する膨大な情報が蓄積されている。食品,その他の分野のサーベイランスデータと共通フォーマットを構築して統合的な解析に用いることも可能である。