連載 手術部位感染の基本・9
SSIサーベイランス
小林 美奈子
1
,
毛利 靖彦
1
,
大北 喜基
2
,
楠 正人
1,2
1国立大学法人三重大学大学院医学系研究科生命医科学専攻病態修復医学講座先端的外科技術開発学分野
2国立大学法人三重大学大学院医学系研究科生命医科学専攻消化管・小児外科学分野
pp.1226-1229
発行日 2009年12月25日
Published Date 2009/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101642
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SSIサーベイランスとは
サーベイランスは「特定の疾患や出来事についての発生分布や原因に関するデータを収集,統合,分析する組織的な手法であり,結果を改善することができる人々に必要な情報を提供できることを目的とする」と定義されている.手術部位感染(SSI)サーベイランスはSSI発生に関するデータを収集し,感染率の計算など解析を行って,その結果を現場にフィードバックする活動である.サーベイランス自体は定義上ここまでであるが,現場ではそれに基づいて対策を施し,さらにサーベイランスを継続する.そして究極的には感染率の低下という結果を得るところまでを含めてサーベイランスと考えたほうが妥当である.
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