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連載 薬剤品質管理ブックレット(1)
ポリエンマクロライド系抗真菌性抗生物質製剤:アムビゾーム®点滴静注用50mg(L-AMB)について
Liposomal Amphotericin B 50mg lyophilisate for dispersion for infusion(L-AMB)
鈴木仁士
1
,
黒田貴久
1
,
森本恵史
1
,
松岡厚志
1
,
金澤勝則
1
,
室高広
2
Suzuki Hitoshi
1
,
Kuroda Takahisa
1
,
Morimoto Yoshifumi
1
,
Matsuoka Atsushi
1
,
Kanazawa Katsunori
1
,
Muro Takahiro
2
1大日本住友製薬株式会社・製品企画部第2プロダクトグループ第2チーム
2長崎大学病院薬剤部薬品情報室 室長
pp.108-122
発行日 2014年12月25日
Published Date 2014/12/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201501108
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アムビゾーム®(Liposomal amphotericin B:L-AMB)は,古くから深在性真菌症治療薬として使用されてきたアムホテリシンB(Amphotericin B:AMPH-B)デオキシコール酸製剤(ファンギゾン®:d-AMPH)の長所である強力な殺真菌作用を維持しつつ,Drug Delivery System(DDS)を活用して,短所である副作用を軽減するために創製されたリポソーム製剤である。L-AMBの開発・承認により,わが国における深在性真菌症のアムホテリシンBによる治療が従来よりも安全に実施できるようになり,現在では臨床現場になくてはならない薬剤のひとつとなっている。本稿ではL-AMBの特徴について詳細を述べる。