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連載 薬物開発物語(1)
クラリス創薬物語 -クラリスロマイシンの創製,研究開発から育薬まで-
The story of drug discovery of Clarith.-The discovery, R&D and the life cycle management of clarithromycin-
山岸武弘
1
,
森本繁夫
2
Yamagishi Takehiro
1
,
Morimoto Shigeo
2
1大正富山医薬品株式会社プロダクトマネジメント部
2大正製薬ホールディングス株式会社 監査役(前・大正製薬株式会社 医薬研究所長)
pp.99-107
発行日 2014年12月25日
Published Date 2014/12/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201501099
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1970年代,わが国ではセフェム系などのβ-ラクタム系抗菌薬の開発が盛んであったが,大正製薬株式会社は14員環マクロライド系抗菌薬エリスロマイシン(EM)の構造変換研究に着手し,クラリスロマイシン(CAM)を創製した。CAMはEMに比べて,抗菌力,体内動態,その他の面で優れた性質を有し,「ニューマクロライド」と位置づけられた。CAMは発売後も,適応拡大,製剤改良,マクロライドの新作用面での検討等が進められている。