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特集 クロストリジウム・ディフィシル感染症
7.クロストリジウム・ディフィシル感染症に対する新しい診断・治療・予防戦略
Clostridium difficile infection update to new diagnosis, treatment and prevention
岡田侑也
1
,
森永芳智
2
,
栁原克紀
3
Okada Yuya
1
,
Morinaga Yoshitomo
2
,
Yanagihara Katsunori
3
1長崎大学病院検査部
2長崎大学病院検査部/長崎大学大学院医歯薬学総合研究科病態解析・診断学分野(臨床検査医学)助教
3長崎大学病院検査部 部長/長崎大学大学院医歯薬学総合研究科病態解析・診断学分野(臨床検査医学)教授
キーワード:
Clostridium difficile
,
遺伝子診断
,
Fidaxomicin
,
Antimicrobial stewardship
,
NAP1/027
Keyword:
Clostridium difficile
,
遺伝子診断
,
Fidaxomicin
,
Antimicrobial stewardship
,
NAP1/027
pp.64-73
発行日 2014年12月25日
Published Date 2014/12/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201501064
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Clostridium difficile(C. difficile)はグラム陽性の嫌気性菌で,抗菌薬関連腸炎/下痢症の原因菌として注目されている。診断法は,わが国では培養検査や抗原検査が一般的に普及しているが,遺伝子診断の進歩により,いままで以上に効率的な診断が可能になってきた。治療の面においても,現在行われている治療では再発・重症化への対応が求められており,新薬開発や抗菌薬以外の新たな側面からの治療法の開発が進んでいる。また,C. difficile感染症は高齢者や免疫力が低下した人に感染しやすく,接触感染予防だけでなく,抗菌薬の適正使用を促す教育や啓蒙をとおして,C. difficileの蔓延を防いでいくことも重要である。