今月の主題 病原微生物の迅速検査
各論 消化管感染症起因菌の迅速検査
クロストリディウム・ディフィシル毒素
加藤 はる
1
Haru KATO
1
1国立感染症研究所細菌第二部
キーワード:
Clostridium difficile
,
抗菌薬関連下痢症/腸炎
,
toxin A
,
toxin B
,
PCR
Keyword:
Clostridium difficile
,
抗菌薬関連下痢症/腸炎
,
toxin A
,
toxin B
,
PCR
pp.169-174
発行日 2003年2月15日
Published Date 2003/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100901
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〔SUMMARY〕 Clostridium difficile関連下痢症/腸炎の細菌学的検査には,糞便検体中の毒素検出および毒素産生性C. difficileの分離培養がある.現在日本では,糞便中の毒素検出にはモノクロナール抗体を用いた酵素免疫法によるtoxin A検出キットが利用でき,施行が簡便かつ迅速であるが,感度が高くないことと,toxin A陰性toxin B陽性菌株が検出されないこと,院内感染が疑われた際には疫学的調査に菌株が必要であることから,毒素産生性C. difficileの分離培養を並行して行うことが必要である.〔臨床検査 47:169-174,2003〕
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