特集 感染症ケアバンドル・チェックリスト
【感染症予防バンドル・チェックリスト】
クロストリジウム・ディフィシル感染症(CDI)の予防
羽田野 義郎
1
1健和会大手町病院感染症内科
キーワード:
クロストリジウム・ディフィシル感染症
,
ケアバンドル
Keyword:
クロストリジウム・ディフィシル感染症
,
ケアバンドル
pp.592-595
発行日 2016年7月15日
Published Date 2016/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200588
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Case
患者:70歳台,男性.
主訴:下痢,腹部不快感.
現病歴:Klebsiella pneumoniaeによる肝膿瘍,化膿性椎体炎で入院中の患者.現在セフトリアキソンによる治療を行っている.治療開始14日目より5回の下痢,嘔気,腹部不快感が出現した.明らかな血便はない.入院時には認めていた右季肋部痛,背部痛は改善傾向である.
バイタルサイン:身長165cm,体重47kg.体温37.5℃,血圧137/91mmHg,心拍数88回/分,呼吸数20回/分,SpO2 98%(room air).
身体所見:意識清明.口腔内は潰瘍など粘膜に異常なし.胸部は呼吸音清,心雑音を聴取しない.腹部は平坦・軟,𦜝周囲に圧痛が軽度あり.Tapping pain なし.肝叩打痛なし.四肢・皮膚に明らかな所見なし.明らかな神経学的異常を認めない.
検査所見:CDトキシン陽性.
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