Japanese
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特集 生物学的製剤治療の最前線
I 生物学的製剤の治療の進歩 4.炎症性腸疾患に対する生物学的製剤
Progress of biologics therapy in inflammatory bowel disease
久松理一
1
,
金井隆典
2
Hisamatsu Tadakazu
1
,
Kanai Takanori
2
1慶應義塾大学医学部消化器内科 専任講師
2慶應義塾大学医学部消化器内科 教授・診療部長
キーワード:
クローン病
,
潰瘍性大腸炎
,
抗TNF-α抗体製剤
,
抗接着分子抗体製剤
Keyword:
クローン病
,
潰瘍性大腸炎
,
抗TNF-α抗体製剤
,
抗接着分子抗体製剤
pp.58-64
発行日 2014年10月25日
Published Date 2014/10/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201411058
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抗TNF(腫瘍壊死因子)-α抗体のクローン病に対する驚くべき有効性は疾患概念や治療ストラテジーを大きく変え,さらに新たな生物学的製剤の開発への原動力となった。さらに,抗TNF-α抗体製剤は潰瘍性大腸炎や腸管ベーチェット治療としても承認された。しかし,二次無効の症例の出現など新たな課題も出現している。Beyond anti-TNFとしてもっとも期待されているのは抗接着分子抗体である。抗TNF-α抗体導入の歴史を含めて,炎症性腸疾患における生物学的製剤治療の現状について概説する。