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特集 生物学的製剤治療の最前線
I 生物学的製剤の治療の進歩 3.膠原病におけるB細胞治療
Basic research of B cell and B cell target therapy in collagen vascular diseases
辻英輝
1
,
湯川尚一郎
2
,
三森経世
3
Tsuji Hideaki
1
,
Yukawa Naoichiro
2
,
Mimori Tsuneyo
3
1京都大学大学院医学研究科内科学講座臨床免疫学
2京都大学大学院医学研究科内科学講座臨床免疫学 助教
3京都大学大学院医学研究科内科学講座臨床免疫学 教授
キーワード:
抗CD20抗体
,
抗CD22抗体
,
リツキシマブ
,
APRIL
,
BAFF
Keyword:
抗CD20抗体
,
抗CD22抗体
,
リツキシマブ
,
APRIL
,
BAFF
pp.47-57
発行日 2014年10月25日
Published Date 2014/10/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201411047
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B細胞は自己抗体の産生のみならず,抗原提示,サイトカインの産生,T細胞との連携作用があり,膠原病の病態形成にかかわっている。CD20,CD22などのB細胞表面抗原,B細胞受容体,B細胞活性化因子であるBAFF(B細胞活性化因子)やAPRIL(a proliferation-inducing ligand),B細胞内のシグナル伝達に作用する生物学的製剤が開発され,種々の膠原病への臨床応用が進みつつある。関節リウマチ,全身性エリテマトーデス,ANCA(anti-neutrophil cytoplasmic antibody:抗好中球細胞質抗体)関連血管炎,シェーグレン症候群,強皮症におけるB細胞機能の概要と,B細胞を標的とする種々の治療法の臨床的有用性を検証する。