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Internal Medicine Volume 107, Issue 4 （April 2011）

臨床雑誌内科 107巻4号（2011年4月発行）

薫風吹く膠原病診療-臨床を駆ける進歩の風

治療薬剤の進歩　B細胞を阻害する生物学的製剤渡邊紀彦 ¹ ¹千葉大学医学部附属病院アレルギー･膠原病内科キーワード：シグナルトランスダクション , 結合組織疾患 , 生物学的製剤 , 臨床試験 , B細胞 , Rituximab , Belimumab , Epratuzumab , Ofatumumab , Ocrelizumab , Atacicept , 分子標的治療 , Tofacitinib , Abetimus , Fostamatinib , Sifalimumab Keyword: Rituximab , B-Lymphocytes , Biological Products , Connective Tissue Diseases , Clinical Trials as Topic , Signal Transduction , Molecular Targeted Therapy , Epratuzumab , Tofacitinib , Belimumab , Fostamatinib , TACI Receptor-IgG Fc Fragment Fusion Protein , Ofatumumab , Ocrelizumab , Sifalimumab pp.665-672

発行日 2011年4月1日 Published Date 2011/4/1

DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011160967

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文献概要
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●膠原病の病態の理解が進むにつれ、B細胞を標的とした治療ストラテジーが浮上し、生物学的製剤の臨床試験が活発に進行している。●B細胞の表面抗原を標的とした細胞除去療法は関節リウマチの有効性が確認され、臨床に応用されつつある。●B細胞を阻害する生物学的製剤において、当初もっとも効果が期待されたSLEに対する有効性は、まだ十分証明されたとはいえない。また対象症例の選択、評価方法、副作用、効果不十分例･再燃例の対処など克服すべき課題も見え始めた。●今後の知見によりB細胞を阻害する生物学的製剤が、膠原病治療の新たな武器として利用できることが非常に期待される。