第Ⅲ部 治療における最近の新薬の位置付け〈薬効別〉~新薬の広場~
抗アレルギー薬
神尾芳幸
1
,
室田浩之
2
1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科皮膚病態学
2長崎大学大学院医歯薬学総合研究科皮膚病態学・教授
pp.365-369
発行日 2019年1月31日
Published Date 2019/1/31
DOI https://doi.org/10.20837/1201913365
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ヒスタミンはH1受容体に作用することにより,血管透過性亢進・血管拡張・?痒など多彩なアレルギー性皮膚疾患症状を引き起こす。抗アレルギー薬は特異的なH1レセプター拮抗作用に加え,ケミカルメディエーター遊離抑制作用,サイトカイン分泌抑制など,幅広い作用点を持つ抗ヒスタミン薬である。近年,新たな抗アレルギー薬としてデスロラタジン,ビラスチン,ルパタジンが承認された。本稿では,これらの新たな抗アレルギー薬に加え,抗アレルギー薬の効果の特徴と使用法,および使用の際に留意すべき点について概説する。