第Ⅲ部 治療における最近の新薬の位置付け〈薬効別〉~新薬の広場~
抗アレルギー薬
外山聡
1
1新潟大学医歯学総合病院薬剤部・教授/ 薬剤部長
pp.580-586
発行日 2018年2月28日
Published Date 2018/2/28
DOI https://doi.org/10.20837/1201813580
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2017 年9月に,ルパタジンフマル酸塩(ルパフィン® 錠10mg)が承認された。本剤は,抗ヒスタミン作用と抗血小板活性化因子作用を併せ持つことが特徴である。また,ルパタジンの代謝過程でデスロラタジン(デザレックス® 錠5mg の有効成分:本誌第Ⅱ部参照)が生成することを配慮する必要がある。また,第Ⅲ相試験が終了した抗アレルギー薬のうち,IL(インターロイキン)-4 とIL-13 によるシグナル伝達を阻害するヒトモノクローナル抗体であるdupilumab について解説する。