第III部 治療における最近の新薬の位置付け〈薬効別〉~新薬の広場~
抗アレルギー薬
綿谷奈々瀬
1
,
東田有智
2
1近畿大学医学部呼吸器・アレルギー内科
2近畿大学医学部呼吸器・アレルギー内科 教授
pp.380-391
発行日 2017年1月31日
Published Date 2017/1/31
DOI https://doi.org/10.20837/1201713380
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抗アレルギー薬において現在臨床で中心的な役割を担うのは,抗ヒスタミン薬とロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA)であり,気管支喘息,アレルギー性鼻炎,蕁麻疹などのアレルギー疾患で頻用されている。 抗ヒスタミン薬では本邦で6 年ぶりに新薬が登場し,アレルギー疾患の診療において治療選択肢の幅はさらに広まった。新薬の特徴は,高いヒスタミンH1 受容体親和性と効果発現の早さ,持続時間の長さにあり,安全性と治療効果からもアレルギー性鼻炎や蕁麻疹診療においてその効果が期待される。 本稿では抗ヒスタミン薬の新薬を中心に解説する。