第III部 治療における最近の新薬の位置付け〈薬効別〉~新薬の広場~
抗アレルギー薬
後藤穣
1
1日本医科大学多摩永山病院耳鼻咽喉科・部長/病院教授
pp.383-391
発行日 2016年1月31日
Published Date 2016/1/31
DOI https://doi.org/10.20837/1201613383
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アレルギー性鼻炎・花粉症に対する薬物療法では,第二世代抗ヒスタミン薬が中心的な役割を果たしている。2015年中に新しく承認された抗アレルギー薬はないが,現在第III相臨床試験が終了した,あるいは進行中のものが3剤存在している。新規薬剤として共通する特徴は,即効性や安全性を重視した薬剤が多いことであり,最近のトレンドと言える。これらの薬剤の有効性,安全性,比較試験の結果について解説する。