特集 加速する核酸医薬開発
2.わが国の核酸医薬開発における日本核酸医薬学会の役割
佐々木茂貴
1
1九州大学大学院薬学研究院生物有機合成化学分野・教授/日本核酸医薬学会・会長
pp.593-596
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201902593
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日本核酸医薬学会はアンチセンスDNA/RNA研究会の活動を継承し,核酸医薬に関する研究・教育を推進するとともに,産官学が一体となりわが国における核酸医薬の創出に寄与することを目的として,2015年4月に発足した。現在,一般会員346名,特別賛助会員2社,賛助会員27社となり,2018年6月には日本学術会議協力団体に認可された。同年7月の第4回年会には600名以上が参集し,化学,生物,DDS(drug delivery system),臨床,レギュラトリーサイエンスの5つの学術分野に加え,分野を横断するさまざまな課題が討論された。わが国では現在,複数の臨床試験が進行中であり,本学会の活動を通して更なる核酸医薬の誕生が期待される。