連載 感染症診断と病理(20)
胃・十二指腸生検にみつかる病原体(1)
堤寬
1
1つつみ病理相談所・所長
pp.529-538
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201902529
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胃生検標本にみつかる病原体としては,ピロリ菌(Helicobacter pylori)の頻度が圧倒的に高い。ピロリ菌の病理所見はすでに総論でも繰り返し紹介した。本稿では,あらためてピロリ菌感染の病理所見をまとめる。頻度は低いが,大型らせん菌のHelicobacter heilmannii感染症と胃梅毒についても紹介する。次回は,主として十二指腸に感染する病原体,寄生虫類について述べる。巻頭図に,ピロリ菌感染胃粘膜におけるアレルギー機序の存在を示す。