第Ⅲ部 治療における最近の新薬の位置付け〈薬効別〉~新薬の広場~
眼科治療薬
坂田礼
1
,
相原一
2
1東京大学医学部附属病院眼科
2東京大学医学部附属病院眼科 教授
pp.674-679
発行日 2018年2月28日
Published Date 2018/2/28
DOI https://doi.org/10.20837/1201813674
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2017 年に眼科分野で上市された新薬は,緑内障治療薬のミケルナ®配合点眼液,黄斑浮腫治療薬のマキュエイド®硝子体内注用(ただしテノン嚢下投与として),非感染性ぶどう膜炎治療薬のヒュミラ®皮下注,の3 種類である。日本でphase Ⅲ相試験段階に進んでいる治験薬のうち,眼圧下降薬のプロスタグランジンEP2 レセプターアゴニストは,緑内障点眼液の中で最大の眼圧下降効果を有するプロスタグランジン関連薬とは異なるレセプターに作用する新規メカニズムの新薬であり,期待が持たれている。また海外に目を向ければ,実臨床での使用が待たれているphase Ⅲ相試験段階での治験薬が多数存在しており,こちらも目が離せない。