綜説
最近のがん治療薬と眼科的副作用
兒玉 達夫
1
1島根大学医学部附属病院 先端がん治療センター
キーワード:
BRAF阻害薬
,
MEK阻害薬
,
免疫チェックポイント阻害薬
,
微小管脱重合阻害薬
,
抗上皮成長因子受容体阻害薬
,
DNA合成阻害薬
Keyword:
BRAF阻害薬
,
MEK阻害薬
,
免疫チェックポイント阻害薬
,
微小管脱重合阻害薬
,
抗上皮成長因子受容体阻害薬
,
DNA合成阻害薬
pp.631-637
発行日 2023年7月5日
Published Date 2023/7/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003186
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1950年代以降,がん薬物療法は腫瘍選択性が低く副作用の強い殺細胞薬から始まった。2001年からは腫瘍選択性の高い抗体治療薬や小分子化合物といったさまざまな分子標的薬が開発され,2014年からは免疫チェックポイント阻害薬が臨床応用されるようになり,抗腫瘍薬による有害事象は軽減されるようになった。しかしながら抗腫瘍薬のターゲットに起因する眼科領域の副作用も新たに報告されるようになったため,眼科医も知識のupdateにも努めなければならない。本稿では眼科特異的な副作用,頻度の高い眼障害をきたす代表的な薬剤を解説していく。
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