第III部 治療における最近の新薬の位置付け〈薬効別〉~新薬の広場~
眼科治療薬
髙田佳代子
1
,
寺田智祐
2
1滋賀医科大学医学部附属病院薬剤部
2滋賀医科大学医学部附属病院薬剤部 教授/ 薬剤部長
pp.493-499
発行日 2017年1月31日
Published Date 2017/1/31
DOI https://doi.org/10.20837/1201713493
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斜視治療は従来,屈折矯正や視能訓練などの非観血的療法もしくは手術療法が行われてきた。この度,A 型ボツリヌス毒素製剤が斜視への適応を取得したことにより,斜視に対する新たな治療が可能となった。また,血管内皮増殖因子(vascular endothelial growth factor:VEGF)阻害薬で現在最も多く使用されているアフリベルセプトにおいて,網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫に対する適応が追加された。 本稿では,上記2剤に加え,第III相臨床試験が進行中の新規メカニズムのプロスタグランジン関連薬や,非感染性後眼部ぶどう膜炎に対する非ステロイド性硝子体内注射薬についても概説する。