第Ⅲ部 治療における最近の新薬の位置付け〈薬効別〉~新薬の広場~
膀胱癌・前立腺癌治療薬
鈴木和浩
1
,
関根芳岳
2
1群馬大学大学院医学系研究科泌尿器科学 教授
2群馬大学大学院医学系研究科泌尿器科学
pp.563-565
発行日 2018年2月28日
Published Date 2018/2/28
DOI https://doi.org/10.20837/1201813563
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膀胱癌を中心とする尿路上皮癌に対する薬物療法は,シスプラチン・ゲムシタビンを中心とした抗癌剤治療以外に長い間大きな治療体系の変革はなかった。だが,免疫チェックポイント阻害剤が上市され,大きなブレイクスルーとして期待されている。前立腺癌はホルモン感受性の転移性前立腺癌に対するアビラテロン,非転移性去勢抵抗性前立腺癌に対するエンザルタミドが臨床試験で有効であることが判明した。さらに,新規アンドロゲン受容体阻害剤が臨床試験中であり,エンザルタミドとのプロフィールの差から,それらの試験成績が期待されている。