連載 医薬品情報(DI)室より 注目の新薬情報〈34〉
イブランスⓇカプセル25mg,同125mg
西原茂樹
1
,
千堂年昭
2
1岡山大学病院薬剤部 薬品情報室・室長
2岡山大学病院薬剤部 教授/薬剤部長
pp.2493-2496
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.20837/12018112493
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◆製剤の特徴 「イブランス®カプセル25mg,同125mg(パルボシクリブ)」(以下,本剤)は,サイクリン依存性キナーゼ(Cyclin Dependent Kinase:CDK)4および6に対して高い選択性を有する,世界で初めてのCDK4/6阻害剤である。種々の非臨床モデルを用いた結果より,本剤は,ホルモン受容体(HR)陽性乳癌の治療において有望な薬剤になり得ると考え,開発された。その後の臨床試験結果にて,HR陽性かつHER2(human epidermal growth factor receptor type 2)陰性の手術不能または再発閉経前/後乳癌患者に対する有効性が認められている。