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ゼジューラ🄬カプセル100mg
平岡 圭
1
,
加藤 愛
1武田薬品工業 日本オンコロジー事業部メディカルアフェアーズ部
キーワード:
骨髄異形成症候群
,
カプセル剤
,
経口投与
,
白血病-急性骨髄性
,
卵巣腫瘍
,
第III相試験
,
治療成績
,
骨髄抑制
,
Niraparib
Keyword:
Leukemia, Myeloid, Acute
,
Myelodysplastic Syndromes
,
Administration, Oral
,
Capsules
,
Clinical Trials, Phase III as Topic
,
Treatment Outcome
,
Ovarian Neoplasms
,
Niraparib
pp.865-870
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021247668
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ゼジューラは卵巣癌における初回化学療法後の維持療法、および白金系抗悪性腫瘍剤感受性の再発卵巣癌における維持療法において無増悪生存期間の有意な延長が示され、白金系抗悪性腫瘍剤感受性の相同組換え修復欠損を有する再発卵巣癌においては奏効率の改善が示され、これら3療法に適応となった。ゼジューラはPARP阻害剤として開発されたものであるが、その作用にはDNA修復にかかわるPARPの阻害に加えて、ほかのメカニズムも関与する可能性が示唆されている。ゼジューラの臨床試験の結果では、BRCA遺伝子の変異を有する場合において有効性が相対的に高かったが、BRCA遺伝子変異およびその他のDNA修復に関する異常がない場合においても有効性が示された。おもな有害事象は、血小板減少症、好中球減少症、貧血などで、これらはPARP阻害剤のクラスエフェクトである骨髄抑制に起因するものであると考えられるが、マネジメントには投与量の調整や休薬が必要であり、投与開始後は注意深いモニタリングが推奨される。各臨床試験で骨髄異形成症候群(MDS)/急性骨髄性白血病(AML)の発現が1~5例認められた。
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