特集 インフルエンザの動向とその対策2018 ~ 2019
3.薬局サーベイランスの意義
安井良則
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1社会福祉法人恩賜財団済生会大阪府済生会中津病院臨床教育部・部長/感染管理室・室長
pp.2203-2207
発行日 2018年10月1日
Published Date 2018/10/1
DOI https://doi.org/10.20837/12018102203
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薬局サーベイランスとは,全国約1万カ所の調剤薬局から,日々の抗インフルエンザウイルス薬の処方数のデータをオンラインで集めて集計・解析し,結果を翌日の朝にホームページ上に推定患者数として情報発信しているものである。薬局サーベイランスの示すインフルエンザの流行の時期および期間・規模は正確であり,その情報発信の迅速性からも,インフルエンザの流行に備えるために国民にとっては意義のあるサーベイランスであると評価される。今後,この情報をさらに多くの方々に知っていただき,活用されるように情報発信を行っていく必要がある。