再発大腸癌の診断・治療 最近の進歩
再発に対する 大腸癌術後サーベイランスの意義
石黒 めぐみ
1
,
小林 宏寿
,
望月 英隆
,
杉原 健一
1東京医科歯科大学 大学院腫瘍外科
キーワード:
集団検診
,
術後管理
,
腫瘍再発
,
大腸腫瘍
,
発生率
,
生存分析
,
ランダム化比較試験
,
メタアナリシス
Keyword:
Mass Screening
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Postoperative Care
,
Colorectal Neoplasms
,
Meta-Analysis as Topic
,
Incidence
,
Survival Analysis
,
Randomized Controlled Trials as Topic
pp.819-825
発行日 2008年8月1日
Published Date 2008/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2008287703
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大腸癌治癒切除後の5年生存率は約70%と比較的良好であるが、一方で約30%に再発をきたし、その約80%が術後3年以内に出現する。大腸癌の予後の改善においては、再発を切除可能な状態で発見することが重要であり、術後サーベイランスの目的はその点にある。再発巣の治癒切除が可能であれば約40%の5年生存率が期待できる。術後サーベイランスは大腸癌術後の生存率の向上に寄与し、本邦の良好な治療成績の一端を担っている。
©Nankodo Co., Ltd., 2008