連載 薬剤師による処方設計〈67〉
科学的な根拠と経済性を考慮した処方介入
金井紀仁
1
1医療法人社団青葉会新座病院薬剤科
pp.1075-1079
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.20837/12018041075
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新座病院(以下,当院)は,東京に隣接する埼玉県新座市に位置するベッド数128床(一般病棟32床,回復リハビリ病棟96床)の中規模病院である。薬剤師数は4名で,患者への薬剤指導管理業務のほか,科学的な根拠と経済性を考慮して処方介入している。薬剤科による組織的な介入としては,フォーミュラリーを作成して,持参薬の代替案を提案している。また個々の症例に対しては,ガイドラインや臨床論文を元に,薬剤の変更・中止等を行っている。当院では処方介入能力向上のために,業務時間内に,科学的な根拠に基づいた症例解析,症例解析や医薬品評価に必要な論文の批判的吟味,論理的思考を育成することを目的に,研究立案について教育を行っている。今回,当院で行っている薬剤師による処方設計の方法と事例を紹介する。