連載 クリニカル・パスと薬剤師(76)
術後感染予防抗菌薬適正使用のための実践ガイドラインに基づいた周術期クリニカルパスの見直し
小野雅文
1
,
藤原百々子
2
,
菅原麻貴
3
,
塩出昌弘
4
1愛媛労災病院 薬剤部
2愛媛労災病院 検査科・中央検査部
3愛媛労災病院 看護部
4愛媛労災病院 呼吸器内科・部長
pp.1071-1074
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.20837/12018041071
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2016年4月,術後感染予防抗菌薬適正使用のための実践ガイドライン(以下,ガイドライン)が日本化学療法学会と日本外科感染症学会により作成された。今回,愛媛労災病院(以下,当院)ではinfection control team の活動として,ガイドラインに基づきクリニカルパスの周術期抗菌薬投与法を見直した。その結果,ガイドラインとの投与法一致率は91.4%(全58件中53件で一致)となり,周術期抗菌薬投与法を適正化することができた。
今回の見直しにより当院のクリニカルパスにおける抗菌薬投与法は,ほぼガイドラインに準じたものとなった。だが,今後作成されるクリニカルパスも含め,定期的な見直しを継続することが必要である。