特集 医薬品の禁忌・適応外使用
8.京都大学医学部附属病院における対応
深津祥央
1
,
尾崎淳子
2
,
石塚良子
3
,
中川貴之
4
,
松原和夫
5
1京都大学医学部附属病院薬剤部 副薬剤部長
2京都大学医学部附属病院薬剤部 薬剤主任
3京都大学医学部附属病院薬剤部 副薬剤部長
4京都大学医学部附属病院薬剤部 准教授/副薬剤部長
5京都大学医学部附属病院薬剤部 教授/薬剤部長
pp.2503-2508
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201711117
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未承認・適応外・禁忌の医薬品使用においては,使用状況を把握するための体系的な仕組みの構築,把握した医薬品使用の必要性等の検討状況の確認,必要な指導およびこれらの結果の共有が求められている。病院長の下,医薬品安全管理責任者,薬剤部門が中心となって体制を整備し,日々の使用把握・処方監査・指導・情報共有を行っている施設が多い。京都大学病院では,これらの医薬品使用にあたって,医師・薬剤師がリスク・ベネフィットを検討し,患者への説明とカルテ記載,使用条件の設定と遵守,副作用モニタリング等を行っている。また,必要な場合は使用の可否について,審査を受ける運用として医薬品安全管理の強化に取り組んでいる。