特集 病院における情報開示
わが病院・医院における情報開示への取り組み
広島大学医学部附属病院
石川 澄
1
1広島大学医学部附属病院医療情報部
pp.994-997
発行日 1997年11月1日
Published Date 1997/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902247
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患者の視点が優先する
もし自らの情報の開示と秘匿を天秤に掛けて,どちらを優先させるかということは,両者の「バランスをとればよい」ということであれば,本稿は数行で終わる.
情報開示は,本人への開示と他への開示にそれぞれ配慮が必要である.前者は医療に限らず自分の身の振り方を決める際に,自分にかかわる情報を知ったうえで事を進めたいと誰しも思う.一方,医療にかかわる情報は個々人にとっての最も深遠な情報である.他人に伝わるとすれば伝わる人,伝わる内容,伝わる方法も気になるところではないか.
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