特集 医薬品の禁忌・適応外使用
7.患者が望む医薬品の適応外・禁忌での使用
山口育子
1
1認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOML・理事長
pp.2499-2501
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201711113
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適応外・禁忌の医薬品は,医療現場では必要に応じて実際に使用されている。しかし,一般的に患者は,適応外・禁忌と聞けば「使ってはいけない」医薬品と考える。その扱いについて,これまで各医療機関や各診療科任せで曖昧だったものが,特定機能病院の集中立入検査を経て,承認要件の見直しでも明確化された。適応外・禁忌の医薬品を使用する必要性が生じた場合には,その理由やリスクなどについて,医師はいかに患者へ分かりやすく説明するかが問われている。