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日本社会薬学会第36年会 大会テーマ「社会が抱える問題とどう向き合うか~社会薬学からの提言をめざして~」
pp.2434-2441
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201711048
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日本社会薬学会第36年会が9月23~ 24日,大阪府高槻市の大阪薬科大学で開催された。大会テーマは「社会が抱える問題とどう向き合うか~社会薬学からの提言をめざして~」,大会長は大阪薬科大学学長・政田幹夫氏。医薬品は,医療にとって不可欠であり,また社会から強く求められているが,適正に評価され,使用されなければ,期待された役割を果たすことはできない。即ち,医薬品に関わる専門的な立場の者は,従来の医学・薬学の領域だけでなく,倫理学,法学,社会学,経済学などの幅広い視点を持つことが求められる。2013年に改訂された薬学教育モデル・コアカリキュラムでも,「薬学と社会」は6年制薬学教育課程で「入学後早期から卒業まで継続して習得していくべき内容」とされており,薬剤師を目指す薬学生や現役の薬剤師だけでなく,薬に関わる全ての関係者にとって社会薬学は重要であると言える。年会では,死生学に関する基調講演のほか,医薬品に関するリスク・コミュニケーションについてのシンポジウムが開催され,参加者の間で活発に討議された。