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第9回日本在宅薬学会学術大会大会テーマ「薬剤師の果たすべき使命,負うべき責任~理論から実践へ~」
pp.1822-1829
発行日 2016年8月1日
Published Date 2016/8/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201608030
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第9回日本在宅薬学会学術大会が7月17~18日,大阪市内のグランキューブ大阪(大阪府立国際会議場)で開催された。大会テーマは「薬剤師の果たすべき使命,負うべき責任~理論から実践へ~」,大会長は一般社団法人日本在宅薬学会理事長・狭間研至氏。2012年に設立された日本在宅薬学会は,その3年前にスタートした在宅療養支援薬局研究会を前身とし,活動の主軸を在宅医療で活躍する薬剤師の支援に据えて,より良い居宅療養の確立を目指して各種研究を推進してきた。当初,会員は薬局薬剤師が中心であったが,近年では病院,大学,製薬企業など,幅広い領域の薬剤師が参画しており,在宅・介護施設での薬物治療の最適化に取り組んでいる。2015年10月,厚生労働省が「患者のための薬局ビジョン~『門前』から『かかりつけ』,そして『地域』へ~」という方針書を発表して以来,超高齢社会における地域医療の拡充に向けて,薬剤師への期待は益々高まりつつある。国が進める地域包括ケアの中に,薬剤師を適切に位置づけるためにも,本学会が果たすべき役割は大きいと言えるだろう。大会では,シンポジウム「地域包括ケアにおける外来調剤のありかた~薬剤師の果たすべき責務と収益性~」が催され,地域医療にとって薬剤師はどういった貢献ができるかが討議された。