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日本薬学会第133年会 大会テーマ「薬科学の底力」
pp.1232-1243
発行日 2013年5月1日
Published Date 2013/5/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201305030
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日本薬学会第133年会が3月27~ 30日,横浜市内のパシフィコ横浜ほかを会場に開催された。大会テーマは「薬科学の底力」,組織委員長は東京大学大学院薬学研究科薬品作用学教室教授・松木則夫氏。1880(明治13)年,わが国でも最古の学会のひとつとして誕生した日本薬学会は,初代会頭・長井長義氏以来,日本薬学を牽引する組織として133年の長きにわたり活動を続けてきた。「世界に日本薬学を雄飛させよ」という長井氏の言葉に鼓舞され,約30人でスタートした学会も,今や会員数2万人超にまで成長し,基礎薬学から臨床薬学まで,幅広く薬学の研究を担うものとなっている。特に近年では,創薬パイプラインの縮小や,薬剤師職能の拡大といった社会的な課題にも取り組み,日本の薬学をより良い方向へ導くために動いている。年会では,わが国の創薬環境を整備するために,レギュラトリーサイエンスを如何に活用するかについて,昨年に引き続きシンポジウムが開催されたほか(本誌2012年5月号30頁参照),保険薬局薬剤師のファーマシューティカル・ケアの理想像をテーマとするシンポジウムも催され,関係者の間で議論が深められた。