連載 患者のQOL向上と薬剤師の関わりPART II .服薬指導と病棟活動(116)
薬剤師は薬物治療にどう関わっていけるのか~西埼玉中央病院外科病棟の取り組み~
田沼健太郎
1
1国立病院機構 西埼玉中央病院薬剤部
pp.1519-1525
発行日 2017年6月1日
Published Date 2017/6/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201706147
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平成24年(2012年)度の診療報酬改定において病棟薬剤業務実施加算が新設され,薬剤師による薬物療法への更なる介入が期待されている。
病院の薬剤業務は,入院患者への持参薬の確認や服薬指導だけではなく,使用薬剤の処方設計や相互作用モニタリング,フィジカルアセスメント,薬物治療への評価も含めた薬剤師の介入が求められている。
また,薬剤師の専門性と総合力を活かした介入事例を通した新人薬剤師への教育も重要である。一つ一つの取り組みを共有することで,薬剤師のスキルアップとともに患者のQOL(quality of life)向上に寄与できる可能性がある。
本稿では,病棟薬剤業務を通じて得られた事例を紹介し,今後の薬剤師教育や医療貢献の一助になればと考えている。