病院めぐり
埼玉慈恵病院外科
久保 寿朗
1
1埼玉慈恵病院外科
pp.350
発行日 2014年3月20日
Published Date 2014/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104988
- 有料閲覧
- 文献概要
「熊谷」という地名をご存知ですか.例年のニュース・天気予報などで高温・真夏日といえば熊谷の名前が出るほど有名ですので最近はご存知の方が多いと思います.当院は埼玉県熊谷市の中心街に位置し,新幹線・JR熊谷駅より約2.2 kmほど北にあります.病院の歴史は古く,明治36年開院の西田医院より始まり,明治42年に結核専門病院として西田病院が開設されました.その後に戦災にて建物を消失し診療所として運営され,昭和26年に財団法人埼玉慈恵会埼玉慈恵病院を27床で開設し,その後に社会福祉法人埼玉慈恵病院に改組されました.標榜科は内科・外科・整形外科の3科です.急性期病床109床,療養型病床51床の合計160床にて運営され,熊谷市の2次救急指定病院です.当院の基本理念は「地域社会に組織として貢献していくこと」です.2007年より県北では一番早く電子カルテ・院内情報システム(グループウェアー)を導入しました.
外科は西田貞之理事長(院長)を含めて常勤医5人と数名の非常勤医で日々の診療に当たっております.外科スタッフは慈恵医大外科の教室関連病院という位置つけでレジデントのローテーションを受け入れております.手術数は年々増加傾向にあり,局所麻酔手術を加えると年間約800件余りです.悪性疾患としての手術件数は胃癌が20件,大腸癌が45件と,膵臓癌・肝臓癌手術が数例です.また良性疾患は圧倒的に鼠径ヘルニアが多く年間60~80件です.
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.