第 II 部 注目の新薬
一般名:セクキヌマブ(遺伝子組換え) 「コセンティクス®皮下注150mgシリンジ,同皮下注用150mg」
藤田浩之
1
1ノバルティス ファーマ株式会社 メディカル本部 移植・皮膚・免疫メディカルフランチャイズ部
pp.258-265
発行日 2016年1月31日
Published Date 2016/1/31
DOI https://doi.org/10.20837/1201613258
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セクキヌマブは,乾癬の病態において重要なIL(インターロイキン)-17Aに特異的に結合し,その生理活性を中和する,世界で初めてのヒト型抗ヒトIL-17Aモノクローナル抗体製剤である。セクキヌマブは乾癬を対象とした国際共同試験において3,000例を超える症例に投与され,プラセボおよび対照薬と比して早期より高い改善が得られ,長期にわたり治療効果が維持された。また,安全性プロファイルも確認された。日本では,2014年12月に承認され,適応の拡大も含めたさらなる臨床応用が期待される。