連載 患者のQOL向上と薬剤師の関わりPART II .服薬指導と病棟活動(109)
石川県立中央病院における緩和ケア領域への薬剤師の関わり
台蔵剛士
1
,
多賀志乃
1
,
南憲一
1
,
山田千代子
2
,
柏原宏暢
3
,
人見由希子
4
1石川県立中央病院 薬剤部
2石川県立中央病院 薬剤部 副薬剤部長
3石川県立中央病院 薬剤部 薬剤部長
4石川県立中央病院 看護部
pp.2549-2555
発行日 2016年11月1日
Published Date 2016/11/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201611151
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厚生労働省は,「がん対策推進基本計画」(平成24年〔2012年〕6月)の中で,緩和ケアを重点的に取り組むべき項目の一つと定めている。石川県立中央病院(以下,当院)においても緩和ケア病棟を展開するにあたり,薬剤部では緩和ケアに重点をおいた業務展開を実施した。 今回,当院における緩和ケア領域における薬剤師の関わりについて,① 入院患者への服薬指導とその重要性,② 医療安全と適正使用の推進,を紹介する。 薬剤師は,服薬指導を通じて患者の持つオピオイドに対する誤解や懸念を払拭し,その患者や家族の苦痛を取り除く一助となることができる。 また薬剤師には,医療安全の観点から不適切と思われる処方を是正し,適正使用の推進を担う役割があると考える。