病院めぐり
石川県立中央病院消化器外科
角谷 慎一
1
1石川県立中央病院消化器外科
pp.1184
発行日 2024年10月20日
Published Date 2024/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407214673
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当院は戦後間もない1945年に日本医療団石川支部中央病院として開設されました.その後,1948年に県営病院として石川県立中央病院と改称し,1976年に現在の地(金沢市鞍月東)に移転となりました.1980年には救命救急センターを,2005年にはいしかわ総合母子医療センターをそれぞれ開設したほか,2007年には地域がん診療連携拠点病院に指定されるなど,特に救急医療・周産期医療・がん医療を中心とした高度専門医療の提供を行い,県の基幹病院として県民医療の最後の砦の役割を担ってきました.2017年に老巧化が進んだ建物の完全建て替えが着工し,2018年1月に新病院が完成して新体制(36診療科・630床)のもと診療が開始されました.新病院ではヘリポートも備わってドクターヘリが稼働可能となり,三次救急として石川県の救急診療の中核も担っています.
現在は手術室が14室あり,そのなかにはハイブリッド手術室も備わっており循環器系の高難度の血管内カテーテル治療も対応が可能となっています.また多くの分野で低侵襲手術(胸腔鏡・腹腔鏡・ロボット支援手術)に積極的に取り組んでおり,現在は日本内視鏡外科学会技術認定取得者8名(消化器外科6名,小児外科1名,泌尿器科1名)が常勤し,レベルの高い低侵襲手術を提供するとともに各科の若手外科系専攻医への教育も積極的に進めています.
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