発行日 2016年11月1日
Published Date 2016/11/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201611117
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米国の医療評価機関は,病院認証の評価基準として,院内に医薬品適正使用の自己点検を行う体制があるか,また,それが実施されているかを評価する。一方,日本の病院には,インシデントが起こってから対策を立てる体制作りは行われているものの,前向きに医薬品適正使用を評価していく体制は整っていない。米国では,院内の医薬品適正使用監査の一つの手段として,薬剤師が中心となって医薬品使用評価(MUE)を行い,積極的に医療安全に関わっている。本稿では,米国におけるMUEの歴史,定義と種類,目的と対象となる薬剤,MUEを院内で導入する際の一般的なプロセスについて解説する。